障害者支援施設 桜花園で、主に知的障害を抱える方々の生活支援を行っています。利用者様が自分一人ではできないことや、困難なことを支援し日常生活を送ることができるようにサポートを続けています。この仕事を通じて感じるのは、生活を支援するということは、意思を支援するということだということです。どんなに忙しい時でも利用者様の立場に立って対応することがとても重要になります。難しいこともたくさんありますが、「ありがとう」の一言や頼ってもらえていると感じる時に大きなやりがいを感じます。
対人援助職は、多くの方々と関わることが多い仕事です。自分の思いや考えがうまく伝わらずに戸惑うことも多くありますが、相手ならどんなことを望むだろうという視点からアプローチを続け、意思が通じた時などはうれしくなります。そして、様々な状況においていろいろなお話ができるということは、私にとって大きな手応えとなり、そして毎日が新鮮な気持ちでいられるので、面白さや手応えを感じることができる仕事だと思います。
この仕事を選んだ最大の理由は、私自身が「おじいちゃんおばあちゃんっこ」だったからだと思います。近所の方々も含めてお年寄りの方と話す機会が多く、その時間が大好きだったから自然と福祉の道を選んだのだと思います。しかし、実際の仕事では分からないことばかりで、いつも先輩たちに助けてもらっています。長岡福祉協会は、事業規模も大きく様々な職種の先輩たちが多くいます。そして気軽に相談もできます。同期が集まるフォローアップ研修などもあり、いつまでもこの仕事を続けていきたいと思える環境が整っていると思います。
障吉者支援の仕事の中で個人的に大切にしているのは、食事とお茶の時間です。食事は上手にとって食べられるエ夫やおいしそうに見える盛り付けを。お茶の時間では利用者様の趣味に合わせて好きなお菓子を選んでもらうことなどを取り入れ、少しでも充実感を味わってもらえるようにしています。
福祉の世界へ興味を持つようになったのは、高校3年生の時でした。それまでは、体育教師になるべく、体育学部への進学を考えていたのですが、ある日、車椅子の方が階段を降りられずに困っている状況に直面しました。その時、声をかけるべきか、あるいはどんな声をかけるべきなのか判断がつかなかったのですが、困っている人のために何かをしたいと強く感じるようになり、体育学部から福祉へ方向転換したわけです。その日以来、社会的に弱者と言われている方々のためにできることは何なのかということに取り組み続けています。
大学で社会福祉を学び、実習の時に出会った福祉の理想的な先輩がいる長岡福祉協会に入職することになりました。まずは、生活相談員としてデイサービスや特別養護老人ホームなどで経験を積んだ後に、居宅介護の管理者として業務にあたっています。現在の主な仕事は、施設内だけでなく地域と連携した街づくりです。困っている方は今なお数多くいて、介護職員や行政の力だけでは支えきれなくなってきています。地域の方々の協力を得ながら協力体制を整え、弱者の方々が不自由を感じずに暮らしていける街をつくっていくことが使命です。時には体操のインストラクターを努めたり、各種講座を開くなどして、多くの協力者とのつながりを強くしていくことに取り組んでいます。
様々な現場を経験し、いろいろな方々とつながることで、いつしか相談を持ちかけることより、相談を持ちかけられることの方が多くなってきています。自分自身では意識はしていなかったのですが、これが私自身の成長なのだと感じるようになってきました。誰もが安心して暮らせる街をつくっていくためには、やらなくてはならないことが山のようにあります。時には法人や組織などの壁をなくし臨まなければならないこともあるでしょう。でもその先には、新しい福祉や自分のやりたかったことがあるのだと信じています。だから、これからも「明るく元気に!」をモットーに仕事に取り組んでいきます。
仕事のほとんどが、施設外でのことなので、情報交換やヒアリングには力を注いでいます。現在は長岡市を中心に複数の定期訪問先を訪ねる他、不定期に訪ねる先もありますが、もっと多くの訪問先をつくっていくことも重要な仕事だと感じています。
小千谷さくら病院では、徐々に身体機能が低下していく神経疾患を患う入院患者様を受け入れ、快適な長期療養生活を送っていただいています。患者様の中には、発語機能の低下からコミュニケーションをとることが難しい方もおられますが、患者様の尊厳をお守りすることを信条とし、看護部の理念である「やさしさ・ほほえみ・思いやり」の心を常に大切にしながら看護にあたっています。そのような日々の経験が直接学びになってはいますが、その際にいつも考えているのは、『ただ看護を行うだけでなく自分でできることを深めていく』ということです。当たり前以上の看護を実現するために、学校で学んだことだけでなく、日々の疑問点を自ら調べ知識として蓄え、実践していくことに取り組んでいます。
毎日が発見と勉強、そして実行ですが、その中で心がけているのは「笑顔を大切にする」ということです。困難な状況にある患者様やご家族の皆様を、少しでも明るい気持ちにさせてあげるためには、看護側のちょっとした気遣いがとても大切です。常に笑顔を絶やさず患者様に接することで、コミュニケーションはもちろん、信頼関係も深まると思います。笑顔のコミュニケーションで、患者様の状況を少しでも深く知り、視野を広げていくこと。その中から自分なりのやりがいや手応えを感じている毎日です。いつかは、患者様、ご家族様、そして職員全員に気を配り、誰もが安心できる「カッコいい」看護師になりたいと考えています。
近年では看護の職場でもDX化が進んでいます。小千谷さくら病院は慢性期の病院の中でもいち早く電子カルテが導入され、看護サービスの質的向上が図られています。それまでの紙のカルテに比べて知りたい情報がその場で入手可能になり、また状況も素早く入力できることにより看護業務の事務的作業の時間が削減され、より患者様に寄り添う時間が多くとれるようになりました。看護の現場も時代とともに変化しつつありますが、基本は変わらず人と人の関係です。ここには経験豊富で優しい先輩方がたくさんおられるので、その信頼関係づくりなどのコツをひとつでも多く学び取り、成長していきたいと思います。未熟な分野にも積極的に挑戦し、『私らしく私にしかできない看護』を身につけていくこと、それが変わらぬ目標です。
看護作業の中で分からないことは、すぐに先輩に聞いたりしています。自分でも様々なことを調べて、患者様が安心して療養生活が送れるように、少しでも成長したいと考えています。仕事のよろこびはたくさんありますが、処置などが適切だった時に、言葉で伝えることができない患者様の表情が和らぐ瞬間が大きなやりがいになっています。
重症心身障害を抱える方々の生活支援を行う長岡療育園で、生活支援の立案と管理、それに関わる様々な業務にあたっています。ここの特長としては、医師が常駐していることもあり、利用者様はもちろんご家族も安心できるということが挙げられます。スタッフも医師の他に、看護師、薬剤師、保育士、介護福祉士、リハビリ職員などたくさん在籍し、それぞれの専門分野から利用者様一人ひとりの生活支援を総合的に行っています。365日24時間利用者様の生活に関わる仕事なので、人生を預かるという大きな責務がありますが、それこそが職員全員の最大のモチベーションになっていると思います。
サービス管理責任者として、利用者様の支援計画を立案することが大きな仕事になりますが、関わるスタッフ全員が同じ方向を向くように理解を深めた上で具体的な支援計画を立てています。重症心身障害を抱える方々のより良い生活を!という願いのもと、全員で意見を出し合い、よりよい計画の実施に取り組んでいます。時には言葉で表現することができない利用者様の意思を理解できないこともあります。そんな時も小さな変化に誰かが気づくことで、適切なサポートにつながるということもあります。チームワークは、この仕事には欠かせないと思います。
長岡福祉協会には、長岡療育園だけでなく様々な施設があります。働いているスタッフも実に多彩な職種に従事しています。しかし共通する部分は福祉の精神にあるのではないかと思っています。助けが必要な方々にどのような志で支えていくのか。専門的な知識や技術よりも、まずは個人の志の高さが最も重要だと個人的には感じています。専門外の分野からでも知識の習得や資格取得などスキルを育む風土と制度が長岡福祉協会にはあります。高い志を持った元気で前向きな方が私たちと一緒に働いてくれることを願っています。
病棟と外来の間を行き来しながら、支援計画の方向を考えたり、状況の様子に合わせて変更したりということが少なくありません。
短期入所のスケジュール調整なども管理者としてとても重要な仕事になります。